数学する生徒たち

3月は卒業、修了。からの新入生、新年度の生徒たちを受け入れる準備に追われる日々ですかね。私の方も1つ何か終わらせると2つ新しい仕事が生まれるクリエイティブな日々になっています笑

ちょっと遡って、2月末から3月上旬の本中高では、学期末テストに相当する「アウトプット型テスト」と、クロスカリキュラムなど全般的な学びの集大成を披露する「スタディフェスタ」が連続であり、生徒のみなさんはとても大変だった様子でした。しかし、それだけの価値がある自分発信のストーリーがあり、どれも素敵で充実した学びの様子を楽しめる、幸せな時間をいただきました。

その中の1つであるアウトプット型テスト最終日のお話です。次のワードは何を発表したものでしょうか?

日常⇄自分の考えを使って解決する行為
自己効力感⇄できるはずと思える感覚
感情の数学化⇄人への理解を深める行為
計算することの本質⇄計算する
考えればできる⇄考えを広げ深める行動
自身への課題と強制⇄自身との向き合い
真理に向かう恩恵⇄(音楽)そして宇宙や身体
数学との相互的な学び⇄芸術
知るや理解への欲求⇄ワクワクを目指したモヤモヤ
導き編み出す⇄創造する(現実と数学の世界)
夢⇄無限の可能性へ
社会⇄すべての役割
原因の追求⇄段階的な思考の発展
解くこと(幸福度との関係)⇄なぜと問い続ける
正当性と真理性の面白さ⇄数学するというキセキ
好奇心+欲-人生⇄原点とリモコン
生活⇄豊かに生きる関わり
豊かな概念(受験を通じて)⇄概念を結ぶ行為

高校2年数学のみなさんの半数は5年間与えられてきた数学の授業が終わります。では果たして数学ではどんなことが身についたのか。このクラスのみなさんには「私にとっての『Why Math?』」を1〜3年間投げかけさせてもらっていましたが、最後に一人ひとりが考える『数学する』という行為を結論に3分間のプレゼンテーションをお願いしました。

『Why Math?』⇄『数学する』

目から鱗の見方と深め方、そして熱のこもった表現で、感嘆、爆笑、涙、鳴り止まない拍手。多くの生徒が自分の考えに対する論文などを引用してきて考察し、説得力をもって共感を獲得。また、スライドにはスケッチ描画機能や思いつかないような図形の使い方も複数見られ感性も高まり、3分間音楽とテロップだけで数式から壮大な数学を表現する発表者、スライドの数をあえて極端に減らして聴衆への問いかけだけで結論に向かって爆笑をとりながら深めていく発表者、とすべての一つひとつに好奇心が止まりませんでした。

ときに学力テストの結果で落ち込み、ときに議論をヒートアップさせ、そしてときにモチベーションが上がらなくても奮い立たせ、一人ひとりに違いは格段にありながらも序列はなく、誰も取り残さず数学する空間をつくりあげてくれたみなさん。
ありがとう。

みなさんの「数学」もしくは「数学する」は受験に向けて、生涯に向けて自律を始めました。
次年度はさらにみなさんから学んだことを生かしていきます。

arigataΣ

生徒の力は無限大。楽しみながら数学を学ぶと、自ずと力を伸ばし、社会や人生と繋がります。

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